住まなくなった実家を売却する際のチェックリスト
親の介護や相続などをきっかけに、住まなくなった実家をどうするか悩む方は少なくありません。特に入間市では、昭和期に建てられた戸建て住宅が多く、築年数の経った「古家付き不動産」の扱いに困っている人も多いのが現状です。
そこで今回は、住まなくなった実家を売却する際に確認すべきポイントをチェックリスト形式でご紹介します。手間やトラブルを最小限に抑えるために、ぜひ参考にしてください。
✅ 1. 所有権と相続登記の確認
実家を売却するためには、正式な所有者が誰かを確認する必要があります。親名義のままになっている場合は、相続登記を完了させなければ売却できません。
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法務局で登記簿謄本を取り寄せて確認
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相続が発生している場合は、相続人全員の合意と遺産分割協議書が必要
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登記の変更には時間がかかるため、早めの手続きが重要
✅ 2. 建物の状態をチェック
築年数が古い建物は、劣化が進んでいることも多く、買い手の判断材料になります。売却前に一度プロに状態をチェックしてもらうと安心です。
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雨漏りやシロアリ被害の有無
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耐震性(昭和56年以前の建物は旧耐震基準)
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建物の図面や修繕履歴があれば揃えておく
建物の状態によっては、「古家付き土地」として売るか、更地にして売るかを選択する必要があります。
✅ 3. 近隣の相場を把握する
売却価格の目安を知るには、周辺の取引価格を調べることが重要です。入間市内でも地域によって価格帯が異なります。
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駅からの距離や周辺施設(学校、スーパーなど)の有無
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再建築可能かどうか、接道状況なども価格に影響
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不動産会社に査定を依頼して比較するのも効果的
✅ 4. 解体の必要性を検討する
築40年以上の家屋は、建物自体の価値がつかない場合があります。その場合、解体して更地で売る方が高く売れることも。
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解体費用は木造で100〜150万円程度が目安(建坪30坪程度の場合)
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固定資産税が高くなるケースもあるので注意
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買主が「古家付きで購入後に解体したい」というケースもあり、無理に解体しなくても売れることも
✅ 5. 売却活動の進め方を考える
売却方法には主に「仲介」と「買取」の2種類があります。
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仲介(一般的な売却)
市場価格で売れる可能性があるが、売れるまで時間がかかることも -
買取(不動産会社に直接売却)
即現金化できるが、価格は市場価格の7〜8割程度が目安
ご自身のスケジュールや希望に合わせて選びましょう。
✅ 6. 相続税や譲渡所得税の確認
売却によって利益が出た場合、「譲渡所得税」が発生します。これは、売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いた金額に対して課税されるもので、特に長期間保有していた不動産では税率が異なる「長期譲渡所得」として扱われます。また、居住用財産の特例として、譲渡益から最大3,000万円まで控除できる制度もありますので、該当するか確認が必要です。
さらに、相続によって取得した実家を売却する場合、「相続空き家の3,000万円控除」という制度が使えるケースもあります。この特例を活用することで、譲渡所得税を大幅に抑えることが可能です。
一方で、相続税が発生している場合、その支払いが売却後になると資金繰りに影響を及ぼすこともあります。相続登記や遺産分割が終わっていないと、売却自体が進められない点にも注意が必要です。
税金に関する判断は複雑なため、事前に税理士や不動産会社に相談して、活用できる控除や特例制度をしっかり確認しておくことが大切です。
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3,000万円の特別控除や相続空き家の特例など、控除制度を活用できるケースも
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税理士や不動産会社に相談することで、節税対策が可能に
✅ まとめ:感情と現実のバランスが大切
長年家族で過ごした実家を手放すのは、感情的にも簡単なことではありません。しかし、空き家のまま放置しておくと、倒壊や近隣トラブル、税金の負担などリスクが増すばかりです。
まずは現状を正しく把握し、今後の選択肢を整理することが第一歩です。入間市ならではの不動産事情を踏まえたアドバイスを受けることで、より納得のいく売却ができるはずです。
「うちの場合はどうなんだろう?」と少しでも気になった方は、ぜひお気軽にご相談ください。
専門スタッフが、お客様の状況に合わせた最適な売却方法をご提案いたします。
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