なぜ確定申告は家の売却後に行うのか?
不動産を売却した後、「確定申告は必要ですか?」といったご質問を入間市のお客様からもよくいただきます。確定申告と聞くと「会社員だから普段はやっていない」「難しそうだからできれば避けたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、家を売った後には、利益が出ている場合は必ず申告を行う必要があります。ここでは、不動産売却後の確定申告がなぜ必要なのか、わかりやすく解説いたします。
■ 売却益が出た場合は申告が必要
自宅や相続した空き家などを売却して利益が出た場合、その利益は「譲渡所得」と呼ばれ、所得税や住民税の対象になります。もし利益が出ているのに申告を怠ると、「追徴課税(ついちょうかぜい)」というペナルティが課せられることがあります。これは、本来の税金に加えて余分な税負担を強いられる制度です。つまり、普通に申告していれば払わなくて済んだ税金まで払うことになり、結果的に損をしてしまうのです。
また、申告を長期間しないまま放置してしまうと、延滞税などが加算され、最悪の場合は資産の差し押さえにつながることもあります。入間市でも「古い家を売ったけれど、確定申告の必要性を知らずに放置していた」というご相談が実際にあるほどです。売却益が出たときは、必ず期限内に申告を行うようにしましょう。
■ 利益が出なかった場合でも申告はメリットあり
では「不動産を売ったけれど利益は出なかった」というケースではどうなるでしょうか。基本的に利益がなければ申告義務はありません。ただし、損失が出た場合には、確定申告をすることでメリットを得られることがあります。
例えば「譲渡損失の損益通算」や「繰越控除」といった制度を利用すれば、売却による損失を給与など他の所得から差し引くことができ、翌年以降の税負担を軽くすることが可能です。入間市でも相続した空き家を売却したものの、想定より低い価格でしか売れなかったというご相談をいただきますが、そのような場合でも確定申告をすることで税金面の救済措置を受けられるのです。
■ 確定申告をすることで節税にもつながる
「確定申告=税金を払う手続き」と思われがちですが、実は節税のチャンスでもあります。不動産売却には「3,000万円特別控除」や「居住用財産の軽減税率」などの優遇制度が用意されています。これらは確定申告をしないと適用されません。つまり、申告をしないと本来受けられるはずの控除を受けられず、結果的に税金を多く払うことになってしまうのです。
例えば、入間市で長年住んでいたマイホームを売却した場合、3,000万円までの利益が非課税になる特例を利用できる可能性があります。こうした制度を上手に活用するためにも、必ず確定申告を行うことが大切です。
■ まとめ
不動産の売却は人生の中でそう何度も経験することではありません。だからこそ「確定申告が必要かどうか」「どうすれば税金を少なくできるのか」と迷うのは自然なことです。
大切なポイントは次の3つです。
- 利益が出たら必ず申告が必要(怠ると追徴課税のリスクあり)
- 利益が出なくても損失が出たら申告した方が得(税金を軽くできる制度あり)
- 申告しないと特例や控除が受けられない(節税の機会を逃す)
入間市で不動産の売却をお考えの方は、ぜひ早めに税理士や不動産会社に相談しながら準備を進めることをおすすめします。確定申告をきちんと行うことで、余計な税負担を避けられるだけでなく、大切な資産を守ることにもつながります。
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